広く臨場感溢れるサウンドステージは清澄な空気に満たされ、そこに凛と立ち上がる直接音、
僅かの混濁も認められない整理されたミッドレンジと内声部、
どこまでも伸びやかな高音域と大地に伝わる重低音・・・
確かに、それらすべてはREVELATION SPでも見られた、
Darren Hovsepianならではの領分かも知れません。
それでは、このDeityの音質的特色は何でしょうか?
ひと口にいえば、それは究極の「リアルさ」或いは「実像感」です。
中心に厚く純銀鍍金された2本の14AWGピュアクリスタル銅が置かれ、
それを螺旋配列で取り囲む12本のアニールされた純銀。
無限に続くかのように繰り返されたヴォイシングによって最終決定された
導体の組み合わせとコンフィギュレーションでした。
それはまるで限りなく透明な背景(高純度銀単線)と、
芯のある熱く生々しい直接音(クリスタル銅導体)という
可視的な構図を表しているかのようです。
無論それは余りにも短絡なリスナーのイメージに過ぎず、
実際には透明な背景といい、生々しい直接音といい、
すべて特別に配慮された高純度銀導体や
革新的な誘電体や熟慮の重ねられた構造等、
DHラボならではの究極的探究が相互に働きあった結果であったことは
いうまでもありません。
極限の伝導力による目眩めく情報量、
そして極められたオーディオ的クォリティの高さ、
それにもかかわらず、
音調のどこにも無機的で冷徹な響きは見当たりません。
このDeity(女神)の奏でる音は、
潤っていて、豊かで、
あくまでも美しいのです。